しんさんのブログ

科学や技術のこと読書のことなど

PythonのWebアプリケーションフレームワークの種類と特徴

Django

おそらく一番人気のフレームワークです。
大規模な開発向きで、欲しい機能がすべてそろっています。

Bottle

Djangoとは逆に、シンプルで軽量なフレームワークを目指して作られています。サクッと簡易的にWebサービスを作りたいときに向いています。

Flask

DjangoとBottleの中間的な位置づけて、必要最低限の機能は一通りそろっています。開発も簡単で分かりやすく、初めて触る方にはFlaskがおすすめです。

「クオリアと人工意識」茂木健一郎著を読みました

この本はおそらく茂木さんの「脳とクオリア」以来のクオリアや意識に対する本格的な著作になるのではないかと思います。
新書の形式ですが350ページを超えていますし、内容も意識や知能、自由意志の問題などそもそも難しいテーマを扱っていますのですらすらと読むような本ではないです。
それでも、テーマを細かく区切って数ページでそのテーマについて書き下すような進め方なので、気になったところを何度も読み返しやすくなっています。
意識とは何かと言う問題については、ずっと興味がありましたがその答えにたどり着く糸口さえ分かからないままでしたが、本書からごくわずかながら考える手がかりをもらえたような気がします。
ベルクソンの論じた「純粋記憶」そして意識とは現在のディープラーニングに代表される統計的機械学習とは異質のものであり、時間の流れの中でただ一度だけの体験をクオリアとして記憶にとどめて置ける装置のようなものではないかと感じました。もちろんそいう考えが現状では科学たりえないことがポパーの科学論をひいてきちんと議論されています。
一番衝撃だったのは、エピローグの内容です。今まで読んできたことは何だったのかとすべてをひっくり返されたような気持になるとともに、著者の言いたかったことが鮮明に浮かび上がったようにも感じましたが、正直私にはまだきちんと理解できていません。
人工知能機械学習を研究・開発する方には一読することをお勧めします。

物理量としての波長やエネルギーと人が感じる色の関係

物理量としての波長や光のエネルギーと人が感じる色の関係についてとても分かりやすい解説なので、自分のメモとして残しておきます。
機械学習で物体を認識したりCGでオブジェクトを描画したりするにしても最終的には”色”を扱うことになるので、知っておく必要があります。
note.com

「舟を編む」 三浦しをん著 を読みました。

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

今年のお正月はコロナのために外出を自粛したので、帰省することもなく部屋で読書する時間をたくさんとれました。
小説は3か月に1編程度しか読まないし、しかも短編が多いのですが、今回はちょっと長めの小説を選びました。
この小説は本屋大賞を取った作品で、寝転びながらゆっくりと小説の世界に入っていくのにちょうどよい程度に読みやすいです。
辞書を作成するという少しとっつきにくいと思えるテーマですが、辞書という舟に集う個性豊かな人々の人間模様がテーマとなっていて、登場人物が辞書作りを中心に生き生きと描かれています。
辞書には中身の言葉だけではなく、辞書を構成する重要な要素としての"紙"がありますが、私は紙に関する記述に非常に興味を持ちました。
辞書用の紙を新たに開発するというシーンは、エンジニアの仕事にも通じるのではないかと思います。
最後の最後に、思いっきり泣かせる出来事が起きますが、読後感は非常にいいです。
普段紙の辞書は全く触ることがないのですが本書を読んだ後に子供の本棚から紙の辞書を取り出して、"ちしお"をひいてみました。
お正月からいい本と出あえました。
仕事で行き詰ったとき、自分のやっている仕事に疑問や迷いがある人、本書を読めば元気がでますよ。
[追記]
この作品の映画版がAmazon primeで無料視聴できました。
原作にほぼ忠実に映像化されていて、紙を開発するシーンもきちんと入っていました。読書していたときに私が頭の中に映像化していたのと似たイメージを実際に映画で見ることができました。
舟を編む

舟を編む

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

「死ぬほど読書」 丹羽 宇一郎 (著) を読みました。

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

タイトルに"死ぬほど”とあるのでかなり過激なことが書いてあるかと思いましたが、実際にはとても常識的な内容でした。
読書の効能やどのように読みたい本を見つけ、読んだ本から何を吸収するかが平易な言葉で書いてあります。
読書のことだけでなく人生訓的な内容も書かれており、若い人からすると考え方の古い人の説教的な内容と言えないこともないですが、そこは伊藤忠商事の社長や中国大使まで歴任された方の話ですので実体験に基づいていて、単なる受け売り説教ではないです。
なぜか伊藤忠商事時代の話はたくさん記述があるのですが、中国大使時代の話は全く出てこないのは残念でした。
守秘義務はあるでしょうが、伊藤忠の社長が中国大使なんて今では絶対に考えられない人事ですし、まれな体験をされたのですから大使館での日々の話は知りたかったです。

「腹だけ痩せる技術」植森美緒/著 を読みました。

コロナのための在宅勤務が長くなり、運動不足が気になっています。私はもともとやせ型なので体形はそれほど変化ないように見えますが、ウエストの変化は気になっています。
そいういうお腹が出てくる変化にフォーカスして、お腹だけを痩せる方法が紹介されています。
お腹につく脂肪と筋肉の関係や、どうやったらお腹だけピンポイントに痩せることができるかがわかりやすく解説されています。
簡単に言ってしまえば、お腹に力を入れて凹ませるだけなのですが、きちんと姿勢を意識して呼吸しながら凹んだまま維持するのは結構大変です。
私も、30分ほど歩きながら実践してみたら次の日に筋肉痛になりました。
こんなお手軽のことだけで、ほんとにウエストが減るのか半信半疑ですが、少し続けてみようかなと思います。