kerasとは?
kerasはTensorFlowやTheanoをバックエンドとして実行するライブラリです。 深層学習のネットワークのアーキテクチャの構築を直感的に記述することが可能なライブラリです。 要は、深層学習をお手軽に書くことができますよ、ということですね。 詳しくは、kerasのホームページをご覧ください。 日本語に翻訳されたページも用意されています。 keras.io
kerasのインストール
Windows10Pro64bit, GPUはNVIDIA GTX1050の環境にインストールします。
まずは、以前このブログで書いたように
wshinya.hatenablog.com
Anacondaを使用してkeras用の仮想環境を作製します。
次に、作成したconsoleを立ち上げ作成した仮想環境をactivateします。
仮想環境のプロンプトがでたら、
pip install tensorflow-gpu
conda install scipy
pip install keras
であっさり成功、と言いたいところですが、"Fail building wheel for pyyaml"というエラーメッセージで失敗しました。
どうやらインストールスクリプトのどこかで失敗しているようです。
前にも同じような現象に当たったことがあり、その時にはコンソールを管理者モードで起動すると成功したので、
以前と同様管理者モードで立ち上げて上記pip, condaコマンドを実行するとインストールは無事成功しました。
インストールしたパッケージのバージョンは、
conda list
で見ることができます。
これで確認すると、kerasは2.0.8, scipy 0.19.1, tensorflow-gpu 1.3.0が
インストールされていることが分かります。
正しくkerasがインストールされているかどうかを確認するために、pythonを立ち上げて
import keras
をやってみました。
残念ながら、
ModuleNotFoundError: No module named 'yaml'
というエラーメッセージが出てしまいました。
yamlがないということなので、
conda install pyyaml
をコンソールで実行し、再びpythonでimport kerasを行うと今度は無事エラーが消えました。
ちなみにインストールしたpyyamlのバージョンは3.12でした。
いくつかはまりましたがこれでkeras + tensorflow-gpuの環境の構築は成功です。