しんさんのブログ

科学や技術のこと読書のことなど

2021年気になるAdvent Calendarリスト

今年の気になるAdvent Calendarリストです。

一応カテゴリー別に分けましたが、複数カテゴリーにまたがるテーマもあります。
クリスマスまで徐々にコンテンツが増えていきそうで楽しみです。

まとめ

今年も魅力的なカレンダーが沢山あります。
リストは随時更新していきます。

「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」を読みました

インターネットが当たり前に生活に浸透し、スマートフォンを誰もが使うようになったのはいつだったかなと考えると、意外と最近だなと気づきます。
これが本書でテーマにしている”加速”ってことです。
加速的に発展する科学や技術も最初はその加速にほとんど気づかないですが、ふと気づくとあっという間にその成果が身の回りにあふれかえっています。
指数関数的な変化ってつまりドラえもんでいう”ばいばいん”です、気づくとどら焼きを宇宙に捨てないといけないほどあっという間に増えてしまっているのと同じです。
この本では、そういう加速するテクノロジーがさらに組み合わさって、著者のいうコンバージョンが起きてさらに加速が進むという変化によりこれから世の中は今まで100年かかって起きたような変化が数年で進むよ、と述べてます。
人間は基本的には線形に変化する現象つまり1+1=2になるような変化には慣れていますが、指数関数的な変化を想像することは難しいのですが、本書はそのような変化がテクノロジーの分野で次々と起こって今後世界は大きく変わるという予言をしています。
基本的にポジティブな技術で明るい未来が開けるっていう楽しい話が多いのですが、第3部ではこれから人類が直面するかもしれない環境問題、食糧問題、水不足、紛争、などに対しても言及しています。
で、読んでいると結局それもテクノロジーで解決できるかもという底抜けに技術信奉、明るい未来ポジティブ思考の本でした。
本書のようにすべてがバラ色だと楽しい未来になりそうです。技術に対してポジティブになりたいときにはお勧めです。
日本についても結構言及されていて、ロボットについては日本の技術も注目されていることが分かります。

私自身は、テクノロジーで便利な世の中になるのはうれしいですが競争に巻き込まれて必死になるよりは、家族や落ち着く仲間たちと静かに穏やかに過ごしたいです。

2021年ノーベル賞

2021年ノーベル賞のわかりやすい解説記事

ノーベル生理学・医学賞

唐辛子を食べて口の中が痛くなるのはカプサイシンに反応するセンサーがあるからだそうですが、そのセンサーは周囲の温度が43℃を超すと活性化する痛みを感じるセンサーでもあるそうです。
熱も化学物質もセンシングできるセンサーに応用できそうです。 www.nikkei-science.com

ノーベル物理学賞

物理学賞は複雑系というくくりですが、大きくは気候に関する研究と物性物理に関する研究に賞が与えられました。
気候や気象というと地学というくくりのイメージがあって物理という感じはしなかったのでそういう意味でも今回の受賞は画期的だったのではないでしょうか。 www.nikkei-science.com

Windows10にWSL2をインストールする方法

Windows10にWSL2をインストールする方法をメモしておきます

大まかな流れ

Windows10でWSL2を導入するには4つのプロセスが必要です
1. Windowsの設定を変更してWSLと仮想マシンプラットフォームをONにする
2. WSL2用のLinux kernelをダウンロード&Installする
3. WSL2をデフォルトに変更
4. Microsoft Store経由でUbuntuのインストール

Windowsの設定 -> アプリ -> オプション機能 -> Windowsのその他の機能から設定を変更する

Linux kernelのインストール
WSL2をデフォルトに変更
> wsl --set-default-version 2
Ubuntuのインストール
エラーが出たので対処

WslRegisterDistribution Failed with error 0x80370102
BIOSの設定を以下のように変更
System Configuration -> Virtualization TechnologyをEnable

使い方メモ

インストールされているLinuxの確認。
PowerShell
> wsl -l -v
distributionを指定して起動
>wsl -d distribution_name
distributionの終了
>wsl -t distribution_name
全てのdistributionを完全に終了
>wsl --shutdown

普段使いはwindows terminalのタブから起動するのが便利です。
windowsからlinuxのファイルにアクセスるには
\\wsl$\distribution_name\

WSLでインストールしたLinuxディストリビューションのアンインストール方法

- 通常のwindowsのアプリと同じやり方でアンインストールできる
- 詳細オプションのリセットでアンインストールせずに初期化もできる。

”待ってました CUDA on WSL 2”でCUDA環境についての解説有ります
  • NVIDIA中の人のこの記事参考になります。

qiita.com

「実践GAN 敵対的生成ネットワークによる深層学習」を読みました

日本語で読めるGANの解説書です。
連休でまとまった時間が取れるので読んでみました。

読み始めるといきなり"GANは汎用人工知能を実現するための重要なステップであると考えられている"という記述がありGANと深層学習の組み合わせがいかに将来の可能性を秘めているかをさらっと語っています。

初めにGANとは何か生成モデルとは何かをオートエンコーダも含め詳細に解説しています。

その後、GANのGANの訓練の難しさとして以下の3つのトピックを取り上げています。

  • モード崩壊
  • 収束の遅さ
  • 過度な汎化

上記の問題点に対する解決法にからめてMin-Max GAN, Non-Saturating GAN, Wasserstein GANなどのGANの初期の研究における非常に重要なトピックが説明されています。
それ以外にも、GANを有効に働かせるために必須の技術であるバッチ正則化や勾配の制約などの手法が解説されています。
GANの応用としてPGGANやCycleGANのようなさらに強力で応用範囲の広い技術の解説がなされています。

GANは非常に強力な生成モデルとして多くの研究がなされているが同時にその危険性についてもしてきされています。
倫理的な問題やあるいはセキュリティーの問題にまで波及するような危険性についても章を費やして説明しています。

発展的な内容として、
Self-Attention GAN
Relativistic GAN
などの比較的最近の話題についても簡単に解説されています。

このように、GANの基本的な解説から出版当時は最先端であったと思われるトピックまで網羅していますのでこれからGANを勉強する人にはお勧めです。
残念な点は、翻訳があまりこなれていなくて日本語が非常にわかりにくいことです。
また、GANの難しさやGANのすごさは実装したコードを実行して試行錯誤する中で実感するものだと思いますので実装は重要なのですが、それに関してはGitHub上のコードとその解説のポインタだけでに留め書籍にコードまで載せる必要はなかったのではないかなと思います。

深層学習の積分表現理論への応用

深層学習の積分表現理論で有名な博士論文だそうです。情報処理学会の学会誌で紹介されていましたのでメモしておきます。

”深層ニューラルネット積分表現理論” 園田翔, 早稲田大学リポジトリ