データの見えざる手:ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

「データの見えざる手:ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則」を読みました。
人間の行動をミリ秒単位で記録すると、非常に面白い傾向が見えてくるようです。
人は、自由に行動しているようで、実はべき分布に従うような分布に支配されていて、逆に自由に自分の意思で行動しているからこそべき分布に従っている。
行動を縛られた人は、ランダムウォークと同じガウス分布になるそうです。
これは直感的には思いつかない結果で、筆者の開発したセンサーを使用し膨大なデータを取得することで見えてきた結果で、非常に興味深いです。
前半の3章までで、このような新たに分かった人の行動原理と、人が幸せに感じること、組織が活性化するとはどういうことかが、わかりやすく解説されています。
後半は急に、抽象的なわかりにく話になり、私には筆者の主張がわかりにくかったです。
少し気になったのは、筆者の行った実験や検証、そして仮説に客観性や緻密さが欠けているのではないかと思わせる部分があったことです。データの解釈、理解にもう少し批判的な目での詳細な評価も記述してあればこの研究がより信頼するに値すると、思えました。