しんさんのブログ

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「半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防」 クリス・ミラー/著  を読みました

週末の読書として前から気になっていた本書をようやく手にしました。 トランジスターの発明から、抵抗やキャパシターとともにそれらを回路パターンにしてシリコンの上に集積していく技術、言ってしまえばそれだけのことなのですがそれがそれだけのことではないのが半導体というものです。
その半導体が現在では現代の社会の根本を支え文明を支え、戦争の行方、国家の存続にまで影響を与える、重要な戦略物資になっています。
そしてアメリカや日本、欧米諸国と中国がその製造技術をめぐって激しい戦いを繰り広げています。
本書を読めばごく初期のトランジスターの発明から集積回路の発明、そしてその過程であれわれるキーマンと関連する企業について歴史を追って理解できます。
今話題の半導体について知りたい方は手に取ることをお勧めします。
特に理系の大学に進もうと思っている高校生や理系学部生におすすめします。