「舟を編む」 三浦しをん著 を読みました。

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

今年のお正月はコロナのために外出を自粛したので、帰省することもなく部屋で読書する時間をたくさんとれました。
小説は3か月に1編程度しか読まないし、しかも短編が多いのですが、今回はちょっと長めの小説を選びました。
この小説は本屋大賞を取った作品で、寝転びながらゆっくりと小説の世界に入っていくのにちょうどよい程度に読みやすいです。
辞書を作成するという少しとっつきにくいと思えるテーマですが、辞書という舟に集う個性豊かな人々の人間模様がテーマとなっていて、登場人物が辞書作りを中心に生き生きと描かれています。
辞書には中身の言葉だけではなく、辞書を構成する重要な要素としての"紙"がありますが、私は紙に関する記述に非常に興味を持ちました。
辞書用の紙を新たに開発するというシーンは、エンジニアの仕事にも通じるのではないかと思います。
最後の最後に、思いっきり泣かせる出来事が起きますが、読後感は非常にいいです。
普段紙の辞書は全く触ることがないのですが本書を読んだ後に子供の本棚から紙の辞書を取り出して、"ちしお"をひいてみました。
お正月からいい本と出あえました。
仕事で行き詰ったとき、自分のやっている仕事に疑問や迷いがある人、本書を読めば元気がでますよ。
[追記]
この作品の映画版がAmazon primeで無料視聴できました。
原作にほぼ忠実に映像化されていて、紙を開発するシーンもきちんと入っていました。読書していたときに私が頭の中に映像化していたのと似たイメージを実際に映画で見ることができました。
舟を編む

舟を編む

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video